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子どもロコモ?

子どもロコモといわれても、

あまり聞き慣れない言葉かもしれない。

 

お年寄りになると何もないところで転んだり、

転んだ拍子に、ポキっ!・・・なんてことも多い。

お年寄りは筋肉も弱くなり、骨自体の強度もなくなる。

しかも、昔はできたことが、

気が付かないうちにできなくなっていて、

しかも気付かないから怪我まで行ってしまうことも少なくない。

 

でもね、今、お年寄りだけではないのだ。

 

実は、子どもにもそういった傾向がある。

佐久穂中学校の保健委員会も樺松祭で発表していたけど、

けっこう頻繁に病院にいかなければならない怪我をするらしい。

これは、骨の弱さや筋肉の弱さによるものだということで、

それをまとめて子どもロコモという。

 

ロコモ・・・ロコモティブシンドローム。

日本語で運動器症候群・・・

子どもロコモはその子ども版。

 

実は私は地域いきいき健康クラブにおいて、

子どもロコモのアドバイザーということになっている。

なっているが、医学的な知識は一般程度である。

でも、アドバイザーって言ったって、医学的な側面だけじゃない。

私は社会的側面からそれにアプローチしていく立場になりたい。

いかにそれをみんなに認識してもらって、

子どものうちから運動を生活に取り入れてもらえるかということに、

少しでも助力する・・・という立場。

ここで、こうやって書いているのもその活動の1つ。

 

いやいや、うちの子は運動を結構しているんで・・・。

っていう保護者の方もいると思うけど、

競技を行うことと運動器の状態を保つというのとは、一致するとは限らない。

だって、競技は

特定の

関節や筋肉を頻繁に・・・むしろ無理をして使用するから。

 

思い出しても見てよ。

昔って特定の競技を始めるのは中学生ぐらいから、

早くても小学校5年生ぐらいからじゃなかった?

今、小学校1年生から・・・だからね。

特定のくせを筋肉に覚えさせる運動を

小さいうちからしてるって言えなくもない。

 

じゃぁ、全身運動ってなに?って話だろうけど、

きっと昔は遊びの中でそれをやっていたのかな?

農作業とか?

生きる活動をすること自体が全身運動になっていたのか?

どれもこれも明確な回答たり得ない・・・。

 

ないものねだりや、懐古主義ではなかなか先に進めない。

今、必要なのは怪我をしにくい体を、

子どものうちから作っていくこと。

これが、不足していれば、歳を取ったときの状態は言わずもがな。

不足しているのに気がついてからでは、遅いというのもよくある真理。

 

となると、やはり小中学校の体育の授業が大きな意味を持つ。

子どもたちは楽しいことをしたいから、

ついついボールゲーム・・・バスケットとか・・・をやりたがる。

親も、

勉強が辛いから、せめて体育ぐらいは嫌いにならないでほしい。

そういった思いから、

楽しく体を動かす体育の授業を求める。

そうなれば、運動器を広く鍛えることは中々できない。

体育の教諭だって、

文部科学省から指定されているカリキュラムに従わなくてはならないし、

それに基づいて評価をしなくてはならない。

・・・

世の中難しいね。

 

結局、世の中は、

「こうしたほうがよい」と「こうしたい・させたい」の

せめぎ合いで、

他人には「こうしたほうがよい」を押し、

身内には「こうしたい・させたい」を押す。

だからもめる。

 

ここ2・3年、運動器検診というものが出てきたけれど、

さて教育行政がどこまで体育に多様な目的を放り込めるか・・・。

私は何をしていくべきなのだろうか・・・

悩む。

 

南佐久環境衛生組合視察研修まであと5日

 

 

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