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ダイバーシティは小規模な場でこそ必要!

5月23日の午後に長野市に行ってきた。

目的は、長野市企業人権教育推進協議会の総会、

・・・の中の知人である湯本晴彦氏の講演会を聞きに。

もちろん事前に長野市役所の人権男女共同参画課から、

長野市企業人権教育推進協議会の方へ許可をとってもらった。

 

湯本晴彦氏はもともと私の教え子の保護者。

現在は、山ノ内町議会議員をやりながら、

家業である渋温泉春蘭の宿「さかえや」を経営されている。

さかえやではフリースクールを同時に行いながら、

就業支援なども行なっている。

2年毎に行われる旅館甲子園でも連覇を達成しているという・・・

こりゃすごい。

で、不登校や発達障害、いわゆる障害者などもふくめて、

旅館を運営されている、

いわゆるダイバーシティ経営を・・・

本人曰く「結果的にそうなった」とは言っていたが、

それを実践している。

最近では経済産業省の発表する

新ダイバーシティ経営企業100選に選ばれたらしい。

 

講演内容は、

不登校・ひきこもりの若者を旅館業を通して支える

というもので、

ダイバーシティ経営の在り方を考えるという副題がついている。

 

あ、

そもそもダイバーシティとは何か?

アンテナとかでよく聞くよね、ダイバーシティアンテナ・・・とか。

ようするに多様性を受け入れて活用すること。

企業の場合は、多様な人材を積極的に活用すること。

だから今回の講演は、

さかえやでの多様な人材を受け入れてきた実践例の話。

 

いや~。

実に興味深い内容だった。

とりあえず驚いたのは、

自分が娘さんを担任していたころに会社がテンテコマイだったという事実。

いろいろと苦労されている・・・。

と、プライベートなことはともかく、

私自身強烈に感じたのは、

実はダイバーシティという考え方は、

人口が少ない田舎にこそ必要なのではないかという気づき。

人材がいない・・・

これは実に大きな問題ではあるが、

つい、我々は、

人が少ないということがすなわち人材がいない

という思考にすり替えてはいないだろうかと思うわけだ。

確かに人材が少ないのは、その母数である人口がすくないからかもしれない。

でも、人が少ないからといって、

人材が不足していると決めつけてしまっていいものだろうか?

そんなことを思わせてくれる話だった。

 

お話の中で、特に共感できたこと。

それは、違いがあることを認めるということの最大の壁が、

自分との比較にあるということ。

これはもう、人の性でしかないかもしれないが、

皆が持っている性ゆえに、

気が付かないうちになんとなく認められてしまっている悪意であると、

私は考える。

小さいところで言うと、お友達という概念・・・これについてはこちら

大きいところで言うと、人種差別や宗教的な差別・・・。

 

話がぶっとんでしまった。

皆さんにも機会があれば、

ぜひ、さかえやの実践などのお話や、

旅館甲子園での発表などを見てもらいたい。

きっと、教育という大きなテーマは、

決して学校教育にとどまるものではない・・・

ということが実感してもらえるのではないだろうか。

 

チャレンジデー開催まであと7日

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