長野県は6位で83.88%。
1位和歌山、2位島根、3位奈良、4位鳥取、5位佐賀。
これは大学進学にともなう県外流出率の順位。
そうはいっても長野県の場合、
平成5年度で県外流出率94.2%、全国3位。
平成6年度~平成14年度まで全国1位になること6回・・・。
そう思えば今の数字は改善傾向が見られる。
ちなみに参考までに、
県内流入率は平成5年度の82.8%の全国3位。
つまり大学入学者数の8割を県外生で占めていたのが、
平成29年度では60.0%で全国20位。
現状でこれでよいとは思えないが、それでも改善傾向にあると思う。
その理由の1つは、
平成5年度の段階で、信州大学・長野大学・松本歯科大学の3校であったのが、
平成7年度に県看護大学が開学。
平成14年度に松本大学・諏訪東京理科大学が開学。
平成15年度に清泉女学院大学の開学。
平成20年度に佐久大学の開学。
平成27年度に新種保険医療大学の開学。
平成29年度に長野大学の公立化。
そして来年度は長野県短期大学が長野県立大学として開学し、
諏訪東京理科大学が公立化する予定。
と、近年、大学運営が困難になってきている現状があるのに、
大学が9校にまで増加したことがあげられる。
長野県民としては、自宅から通える大学の選択肢が増えたという状況。
さて、それに対して
中学校卒業後の高校進学の際の県外流出率。
長野県は平成になってから平成13年度までは1%前半。
平成14年度から平成28年度までは1%後半。
そして平成29年度に2%を超えた。
全国平均は4.56%ではあるが
それは、人口が多い地域、たとえば三大都市圏近辺の数字も入っているから。
これは南佐久郡にとっては無視できない状況だ。
現実的に私達が住んでいる南佐久郡は、
山梨県への流出が多い地域であると同時に、
次の高校再編において、小海高校存続の是非が問われる状況に直面している。
個人的な感覚としては、
行政区分というのは国や地方自治体が決めたものであるから、
人の移動に関してその拘束力は大したことがないし、
そもそも制約をすることそのものが個人の権利を害していると考えているので、
個人の選択を尊重すれば
そういう状況も受け入れなければならないと思っている。
思ってはいるが・・・
佐久穂町・・・もっと大きく南佐久郡にとって、
地域に対する高校生の活力と影響力がますます薄れていくのは
私個人としては、嬉しい姿ではない。
状況は状況として、次の手を打たねば・・・。
参考までに・・・。
今年度の中学校卒業者は20,529人。
そのうち高校に進学した人数は20,340人。
高校進学の20,340人のうち、
通信制の高校へ進学したのは377人と去年度より99人増。
専修学校に32人、就職者が23人。
そして進学も就職もしない無業者は127人。
という調査結果が出されている。
小海高校がなくなってしまうことで、
県外流出率が高まることは容易に予想できるが、
就職者や無業者の数字はどのように変化することだろう。
そこまで考えていくと、南佐久郡の未来に思いを馳せないわけにはいかない。
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