第3期佐久穂町コミュニティ創生戦略について
前回の記事は創生戦略各論の1と2。
今回は各論
3関係希薄化の中でもつながりを維持する
4現役世代が健やかに暮らす・・・の2項目。
以前、佐久長聖中学校で教員をやっていたころ、
新設のスキルアップというクラス担任をした。
普通の佐久長聖中学校1から3組は大学進学クラスなのだが、
このスキルアップである4組は、
野球部やゴルフ部などの運動部、
個人の技能であるピアノやバレエなどの技能に特化した
そういう特定のスキルを持った子どもたちのクラスだった。
1組から3組までは40人、私のクラスは24人。
そんな中、新入生すぐの合宿でクラス対抗の綱引きが行われた。
私のクラスの子どもたちは24人でも、
勉強ばかりの奴が相手なら余裕で勝てると思っていたらしい。
そりゃ運動自慢が多いクラスともなればそう考えるだろう。
結果は惨敗。
彼らには世の中を知るよい機会となった。
おかげもあって、彼らはその惨敗の後、
文化祭での合唱コンクールやクラス演劇、クラス作品において、
学年の中でも称賛をほしいままにした。
それこそ体力自慢の彼らが、
校内の文化的な側面においてこそ実績をあげたのだ。
突然、何の話か?と思われるかもしれないが、
人口が多いところというのは、
そもそも何も考えなくとも数の力によって、
それなりの方向に動いていくものだ。
イギリス人科学者のフランシス・ゴルトンの牛の重さの例のように、
素人だろうと専門家だろうと人が多いだけで優秀なのだ。
が、人が少ないところはそうはいかない。
専門家が多いとか体力自慢がおおいとか、
そんなことぐらいでは勝利をおさめることができない。
そんな中、私が思うに、人の多さによって左右されにくいもの。
それが文化的な内容ではないかと、
スキルアップクラスの担任をした経験から思っている。
今回載せた、佐久穂町の創生戦略の3と4は、
まさにその部分に関わることで、
私からしたら
創生戦略の全体を揺るがす根幹となりえると考えている。
コミュニティーというものは、
そもそもが、人の多さがそのメリットとなる傾向が強い。
だからそちらに目を向けていると、
気がついたときには惨敗が積み重なるだけになっている・・・
なんてことも起こりうる。
案外、軽視されがちで、
特に人生の勝ち組に組み込まれている人は、
自分の実力で事態を改善できたと思い込みがちなので、
こういった文化的側面を極端に軽視する傾向がある。
佐久穂町が今、何に主力を置くべきか?
それを考えるひとつの切っ掛けになればとも思う。
令和7年3月定例会開会まであと2日
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