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令和7年度長野県公立高校後期選抜倍率と高校授業料無償化

長野県公立高校入試後期選抜の

倍率が発表された。

 

佐久穂町は東信地区で第2通学区となる。

学力の順に見ていくと、

野沢北高校の実質の理数科は4名の定員に16名が出願している。

このうち12名が理数科を不合格となるが、

そのまま普通科の合否へと組み込まれる。

つまり普通科の実質倍率は、定員に1名多い1.006倍となる。

 

岩村田高校はここ数年、

不合格をたくさん出したこともあってか、

大方の予想を裏切って10名の定員割れとなっている。

 

逆に、その下に位置する野沢南高校は、

1.16倍で計算上25名が不合格となり、

受験生の分布の山が野沢南へと移ってきた感じである。

 

ただ、このあと志願変更期間を経て、

3月5日に最終倍率が発表される。

つまり、今回の倍率をみて受験校を変更する人が出てくるということだ。

例年ならば、ほとんど動かないという状態だが、

今回はさすがに岩村田の10人欠員については、

反応する受験生が出てくる気がする。

単純に野沢南高校出願者が4,5人は移動するのではないだろうか。

それこそ、野沢南高校で不合格になる人でも、

岩村田高校の定員割れに入り込めば合格になってしまうという、

マギレも起こってしまう可能性は高いことを考えれば、

十分にあり得る選択である。

 

さらに、この地区では毎年、小海高校などが定員割れをするため、

二次募集を実施するのが通例のようになっている。

今年度も、小海高校普通科45人の枠に9人しか出願をしていない。

つまりこの地域の受験生は、

二次募集での進学を保証されている現状がある

だから、挑戦的に上の学校を受験するという戦術は、

当然ながら誰もが思いつき少なからず実践しているように思う。

もはや少し上の野沢南高校の志願者数が膨れるのも頷ける気がする。

以下に他の地区の倍率も載せておく。

最近、次年度国家予算を衆議院にて可決するために、

自民党が、日本維新の会の高校無償化の実現化をしようとしている。

日本維新の会の高校授業料無償化という政策のメリットを、

実際に実施している大阪府をみても、

何度か脳内で検討してみても、

一部の人達を喜ばせるという目的以外、私にはあまり感じられない。

むしろ、今のこの長野県佐久地域の公立高校の倍率を見るに、

メリットどころか将来のデメリットばかり浮かんでくる。

 

どうして政治家というのは都会のことしかわからないのか?

 

この高校授業料無償化は、

政治的には教育の格差是正を目的としているかもしれないが、

そも、わたしたちの住んでいる地域は、

あれかこれかの経済的教育格差以前に、

有か無かという地理的教育格差に直面する。

将来・・・どころか現在でも生徒が少ない地域公立高校は、

いずれ廃校に追い込まれることになるだろう。

しかも、当然、過疎地域なのだから、交通インフラも十分ではない。

子ども自身が好きで遠くの高校へ通うならまだしも、

1時間1本しかない電車で1時間かけて、

しかたがなく高校に通学するようなことになれば、

それは高校生に対して教育の機会確保すらできなくなってしまう。

もはやそれは教育行政として愚策であると言わねばならぬ。

 

人口減少下において必要なのは、

高等教育の機会均等化ではなく教育の機会保障である

ということを、

田舎で育った、そして田舎から選出された国会議員が、

理解できないわけがないと思うのだが・・・。

せめて、ぼろぼろの地域公立高校を選挙区に持つ国会議員は、

全力で、地域公立高校の回収建築補助金ぐらい提案しなさいよ!

事実、トイレがきれいになって、建物が新しくなれば、

生徒募集も上向きになるんだから!

 

3月定例会開会まであと7日

 

 

 

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