市町村議会の議員の仕事は議案に対して可決・否決をすること。
それが、多数決の原理で議会全体の決となる。
極論すると、それが仕事。
この仕事というのも、考え方次第で変わる。
という考え方もできれば、
という考え方もできる。
前者後者、どちらの場合であったとしても、
議案に対して可決・否決をすることにはかわりがない。
私個人は前者であるべきだとは思っている。
が、現実的には後者のあり方が一般的になっている。
良し悪しはともかく、
現実に即しているという点はとても重要なことであるから・・・。
となると、
チェック機能の強化と行政側に対しての意見具申のような公式の場が必要になる。
それが、一般質問という方法となったのではないかと思う。
実際に地方自治法には質問という語句すら出てこない。
というわけで、現在の地方議会議員にとって一般質問というのは、
行政側に対しても住民に対しても、
自分の政治的な考えを表明する公式な場であるといえる。
だから、地方議会議員にとってはとても大切な機会!
6月定例会では、私は一般質問することを見送った。
私の主軸は教育の分野。
特に、こどもセンターについての
一般質問をまずするつもりでいるわけだが、
まず現状を把握できていないし、これから向かうあるべき姿も固まっていない。
だから、9月定例会までできる限り情報収集をし、
住民、特に小中学校の保護者の皆さんの思いや、行政側の考えや現状を納得した上で、
全体がより良い方向に動いていけるような時間にしたいと思っている。
さて、ちょっとイメージをしてみた。
その中で、ふと思ったことがある。
一般質問は事前に質問内容を通告しておかなければならない。
行政側がいきなりの質問では、十分な回答ができず、時間を有意義に使えないからだ。
で、その想像内容。
私が小中学校についての一般質問を通告する。
通告された質問に対しての回答をするために、
教育長は調査をしなければならぬ。
そこで教育長は小中学校の学校長に調査を命令する。
そして学校長は、現場の学校の教職員に調査を指示。
それを受けて、教頭があつまった調査を取りまとめ、
なんらかの示唆を伴った報告書を作成。
学校長と教頭は、その報告書を以って教育長に報告。
実際に議会で説明できるようにするために、
その報告や現状をすり合わせる・・・と。
おそらくそんな過程を1週間ぐらいですると思われる。
むむむ・・・。
我ながら自分で想像したのに複雑な気持ちだ。
私は良かれと思って質問をぶつけて、
質問から何か新しい動きや関心を導き出したいと思っていても、
その過程で、もしかしたら現場の学校の教職員に
過度な負担をかけることになるかもしれない。
そんな調査の暇があったら子どもの生活記録にコメントを書くよ・・・
って思う人も出てくるのは容易に想像できる。
実際、私が教員のときに、クラス内の調査を依頼されると、
とっても面倒だと思ったものだ。
いや、必要だと思われるものは面倒でもいい、活用されるから。
でもね、多くの場合、調査の結果がリターンがされないんだよねぇ。
そして、リターンがないから、
調査が現場に活かされていないのではないかという虚脱感におそわれる。
せっかく調査するなら何かの役に立ててくれよ!
立てなくても、こういう経緯で今回は実を伴わなかったと報告してくれよ!
って思ったもんだ。
一般質問をしたならば、そのときの回答やその後の動きを、
せめて、労働力を払った方々には納得できる形で示したい。
「議会だより」がそれに当たるのではないか!
と、住民のみなさんが言うならいいけど、
やっぱりそれは、議員が言っちゃいけない台詞だよね。
もうひと工夫しないと!
一般質問というシステムがどうのこうのではない。
あるべきだと思う。
でも、それが地方議員の晴れ舞台だからといって、
その晴れ舞台の裏にある
舞台を支える人々の労働に、目を向けないということだけは避けたい。
もやもやしてよくわからなくなってきたが、
一般質問をするからには、
その舞台を支える人も含めて、
できるだけ多くの人が同じ方向を向きたくなるような機会にしたい!
と、改めて思った次第!
6月定例議会まであと3日
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