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労働力は時刻売り?

三男が、じわりとはやっている流行性耳下腺炎でダウン。

幼稚園に行けず、しもぶくれな顔でずっと寝てる。

ジジとババの調子もそれほどよくないので、

私が家にいることが、偶然とはいえ幸せなことだと思う。

 

以前は私もそうだったが、

共働きのご家庭では、子どもの体調不良ほど辛いものはない。

子どもの調子は辛そうだし、自分のスケジュールも辛いし、

パートナーに対しての申し訳なさも辛い。

私の子どもは比較的熱に強いのか、

病気になってもあまりグズグズ言わない。

子どもの方だって我慢しているだろうに・・・

とてもありがたいことだ。

 

さて、日本人の労働時間は世界的に見て長いのか短いのか。

経済協力開発機構による統計では、1位メキシコから下がって下がって、

16位が日本。

ちなみに韓国は2位、ドイツ34位。

案外日本人は過剰労働ではないんだなぁという感想を持つ人もいるだろうし、

この統計では、サービス残業などが含まれていないのでは?と懐疑的に見る人もいるだろう。

 

私としては正直、この結果に対しての意見がいまだ定まってはいない。

いないが、思うことはある。

それは、日本人は労働力を何を基準にして売買しているか?

ということである。

 

日本の労働というのは、いつ頃からか時刻を売るようになった気がする。

言い間違えではない。

時間ではなく、時刻。

みんな同じように、朝8:30に出勤。

ようするに、出勤時刻を基準にして労働力を売っている。

本来、労働力は仕事量やそれに伴う成果を基準に売買されるものだ。

その仕事量をはかるのが困難なため、労働時間に置き換えるのも納得できる話だ。

しかしそれを、出勤時刻で縛ることは、それほど重要なことであろうか?

そもそも、出勤時刻から、

常時仕事があり続けるようなそんな業種がそれほど多いとは思えない。

 

もちろんそういった業種は時刻を大事にすればいい。

出勤時刻を大事にするのだから、退勤時刻も大事にするに違いない。

そうすれば、当然ながら残業などは生まれてこようはずがない。

もし、そういった業種で残業が存在するようだったら

それは経営不振の責任を、人手不足を理由にして労働者側におしつける

無能力雇用者以外の何者でもない!

 

それ以外の、出勤時刻がそれほど重要ではない業種については、

雇用側が、出勤時刻と仕事量の両面を利用して、

労働者を支配しているのではないだろうか。

 

出勤時刻によって労働者を拘束しつつ、一定の仕事量の責任を労働者に負わせる。

だったら、最初っから一定の仕事量をもって労働者に責任を負わせるべきだ。

 

出勤時刻にこだわる労働スタイル。

これが、私の思う日本の労働問題だ。

 

右手に時刻的な制約をかせられて、左手には量的な責任をおわされて、

あるべき労働者としてのあり方なんていう道徳的なナイフを突きつけられたら、

振り払うすべもなく、ナイフは体に刺さってしまうことだろう。

 

よく、「新入社員は出社時刻の30分前には来ておくべきだ!」

などと言っている人がいる。

やることもない30分に意味はあるのか?

と思いながら新入社員は黙っている。

 

「やることを見つけるんだよ!」とでも言うのだろうか。

いや、もっともだ。

だったら、やることを見つけられるあなたが30分前に出社してそれをすればいい。

その方がよっぽど効率的だし、教育的だ。

 

もう一度、日本の労働スタイルを見直すべき時にきている気がする。

時刻へのこだわりを捨てて、

仕事を自ら時間的にコーディネートできる労働者が増えていけば、

日本人はもっといい仕事ができるような気がする。

こんなことを思うのは、私だけだろうか。

 

町村議会初当選議員研修会まであと2日

 

 

 

 

 

 

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