現在では佐久穂町議会議員になっている須田芳明議員が、
茂来館の館長でかつ生涯学習課長のころから
地道にすすめられていた佐久穂町の文化財保護。
その佐久穂町の文化財について、
明日8月21日の10:00から15:00まで一般公開がされる。
これで、今回2回目になる。
場所は旧八千穂中学校。
今では佐久穂文化財等収蔵館という名前になっている。
詳細については佐久穂町ホームページのこちらで。
私の子どものころは、
社会科見学というと、
だーれも客のいないような寂れた資料館に行く・・・
というのが定番だったように思う。
正直、面白い話が聞けるわけでもないし、
そもそも話をしてくれる人もいなかった気がする。
知的欲求が満たされるものではなかったとの記憶しかない。
同時に、小学生の当時も思っていたが、
名古屋科学館などを始めとする、
いかにもイベント・スポットのような面白い所がある一方、
なんだか小さくて誰もいないような、
ただただものが飾ってあるだけの・・・
それこそなんでこんな施設が存在するんだ?
というか、なぜこんなところを社会見学するんだ?
という施設も多くあって、
その存在意義について常に疑問をいだいていた。
地方自治に触れた今となっては、
結局のところ、その差はお金のかけ具合なのか?
と単純に感じている。
もちろんそれは建物などのハードもあるが、
どちらかというと、人的資源・・・
いわゆるソフトの面の投資がその違いを生んでいると思う。
佐久穂町の文化財の対応についても当然、
どのようにしていくかという課題については、
私が議員になってからも色々な意見が出ていた。
1番単純なのは、
佐久穂町の歴史資料館をつくる・・・というものだ。
これについては私は賛成しかねる。
そもそもハード・・・つまり箱を用意することが、
その中身を良くするとは到底思えない上、
中身の工夫もなく箱をつくることが、
文化財を保護し活用するという本来の目的から
すり替わってしまって、
実質的な何かを得ることができないことが多いからだ。
そんな色々な意見が出る中で、
現在、佐久穂町の文化財についての対応は1つの形をみている。
それが、
廃校した耐震度の維持できている旧八千穂中学校を箱として利用し、
文化財保護をするための人を集めて実施するという、
今の形。
ほぼほぼボランティアで参加してくれている方々には、
ただただ感謝しかないが、
そのとりあえずの結実が、明日の一般公開だ。
ぜひ、みなさんもお出かけいただいて、
佐久穂町の文化財保護がどのように実施されているのかを、
目の当たりにしていただき、
そこに関わっている人たちに、
それこそ感謝の念を言葉に出して伝えてもらえたらと思う。
お金がないけど工夫でなんとかする!
という考え方は間違っているが、
お金でなんとかする!
という考え方は、
工夫を生み出すという思考を停止させてしまいがち・・・。
そんな工夫をぜひ体感してもらいたいと願う。
本日、8月全員協議会開催
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