私が佐久穂町議会議員になって、
もう4年が過ぎる。
4年前、はじめての議員になって、
正直なところ何もわからないまま右往左往しているときに・・・
いや、右往左往すらできずに立ちすくんでいるときに、
はじめて具体的な研修として受け止めたのが、
広報編集調査特別委員会としての、
議会広報全国コンクールへの参加だった。
これは、全国町村議会議長会主催の、
議会広報紙の表彰を行う企画である。
自分たちの議会広報紙がどうであるかはもちろん、
優秀な広報紙として表彰されるものを、
いくつか講評付きで見られるのが有意義な企画だ。
以下、その実施要項を。
こういった企画は機会そのものの価値が高い。
それこそ、議会広報紙なんて、
他の市町村や都道府県のものなど、
様々な観点から見たり読んだりしている人はいないだろう。
そんな中で、客観的な見方を得られることは貴重だ。
あくまでも機会としての価値が高いということであって、
議会広報紙の上位紙のマネをすれば、
住民のみなさんに読んでもらえる議会広報紙になるのか?
というと、少し疑問符がつく。
そもそも、審査委員は一般的な住民ではなく玄人。
少なくとも、私達から見たら玄人の人たちだ。
議会広報紙の上位紙は、
本当に住民に読まれている率が高いのか?
という、素朴な疑問も当然でてくる。
私達、地方議員の広報担当は、
玄人ごのみの素晴らしい広報紙を作りたいのではなくて、
1人でも多くの住民に目を通してもらえる広報紙を作成したいのだ。
そのあたりの調査をぜひ行ってもらえると、
私達にも動機と励みが得られるのだが・・・。
もうひとつのちょっとした問題点は、
議会広報紙にかける人員と予算だ。
今回は全国町村議会が主催なので、町村議会の広報紙しかないが、
そこにかけられる予算の差は、
広報紙を作成する上で大きな差となって生じる。
お金をもらって専門の仕事をする人をプロとよぶなら、
その金額の差は、プロの力量の差ということになる。
ましてや、地方議会議員は広報紙作成にはドがつくぐらいの素人。
そこに関わってくる・・・
おそらく入札によって決まった印刷会社は、
その広報紙のデキを大きく左右することになる。
そのあたりについての検証も不十分であるといわねばならない。
今回、まだ決定ではないが、
それでも議会広報紙コンクールには参加しようと、
広報編集調査特別委員長としては思っている。
これを機に、
あたらしい議員のみなさんのアイデアや工夫が
佐久穂町議会広報紙によい影響を与えてくれれば・・・
と、自分も含めて思うばかりだ。
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