佐久穂町の議会、しかも委員会審査を、
佐久穂小学校6年生が傍聴にきてくれたことが、
信濃毎日新聞の記事に掲載された。
それが、こちら。
まぁ、批判的な意見もあるとは思うけど、
現実の何かを見聞するということは非常に意味がある。
しかも、本会議ではなくて、
実際の委員会において質疑が行われているようすを見れたことは、
教育的にも価値があったのではにないかと思う。
もちろん、話の内容が理解できたかというと、
当然ながらそんなことはむずかしい。
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、
佐久穂町議会議員とて全員がすべてを理解して話を聞いているわけでもないし、
行政側で説明をする人だって、
すべてを理解しているとは限らない。
そもそも、全てを理解していることに重きをおく必要もないし、
もしそうであるならば、
委員会で質疑が出ようはずもなく、
価値観の相違による判断の相違を伝えることぐらいしかできない。
でも、全てを知っているわけではないからこそ、
それを自覚しているからこそ、
人は理解し合える余地が残っているのではないかと思う。
そして、そういう大人の姿を見せたいとも、
個人的には思うわけだ。
2日目の総務文教常任委員会を見学してくれた1組の児童と話をした。
その児童いわく、
子ども1人5万円もらえるんでしょ?
とのこと・・・
いや、違うよ。
それは、国の制度の一環で、低所得者に給付されるものなんだ。
と、修正する。
コロナ禍の経済対策としては、過日実施したのと同じように、
所得制限なく、子ども1人あたり1万円の給付を、
佐久穂町単独の事業として行う予算がつけられている・・・
ことも説明した。
こういった話をすると、
子どもたちを勘違いさせるのは良くない!
と、主張する人もいるかもしれないが、
勘違いをするしないが問題なのではなくて、
勘違いをしないような知識を獲得できる機会を与えること、
そして、それを修正することによって勘違いを理解させること、
さらに、そういった経験から、
学力の向上はもとより、学習の意義を見出すこと・・・
などが大切なんだと思う。
どうも、大人というか偉いと思いこんでいる人は、
上から目線でいけない。
これは自戒の念も込めて・・・。
実は佐久穂町議会傍聴規則・・・以下の通りになっている。
次に該当する者は、傍聴席に入ることができない。(中略)
4 児童及び乳幼児は、傍聴席に入ることができない。ただし、議長の許可を得た場合は、この限りでない。
なぜ、この条項があるのか?
素朴に考えれば、
うるさいから・・・静かにしていられないから・・・
ではないかと思われる。
当然ながら傍聴当日は各常任委員長の許可を得た上で、
児童の委員会傍聴を許可した形をとったが・・・。
だが、現実的に佐久穂小学校6年生は実に静かだったし、
おそらく、大げさな言い方をすれば、
今まで傍聴にきた何人かの大人よりも、
傍聴の態度は良かった!
Youtubeにこんな動画がある。
こういうことをこそ排斥すべきであって、
わざわざ規則に、児童と明記する必要と組み合わせて考えると、
実に滑稽なことである。
明日、6月定例会採決・閉会
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