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議員のなり手不足以上の恐怖?

前回の記事では、

町長の招集あいさつに触れれらなかったので、

今回はこれをピックアップしながら少し触れていこうと思う。

おそらく、町長の考え方は、

広報さくほに記されているし、今後も記されると思う。

 

町長の方針については、大きく分けて、

人づくり・まちづくり・ふるさとづくりがある。

 

人づくりでは注目すべきは、

子育て世代支援として、

新婚や産前産後についても補助金を新たにつくるということ。

新婚の住宅や産前産後の家事支援が中心となる。

もちろん以前までの支援策は継続する。

また、国が実施する予定の

低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金

にあわせて、

佐久穂町も単独で給付金を実施する予定もある。

 

また、佐久穂教育推進のために、

佐久穂小中学校の教育力向上のための補助金を出す。

特に、今回面白いのはその補助についての裁量権が、

それぞれの校長にあるところが、

佐久穂町が1つの小学校・中学校で運営されている

佐久穂町ならではのアイデアだ。

 

まつづくりでは、

財源を確保するため、ふるさと納税の充実をはかる方向性。

また、小水力発電の拡充や

農業生産品のブランド化などにも注力していく。

個人的に注目していきたいのは

国道299号線の改良とトンネル化の推進。

これについては今後、私も注力していきたいと思っている。

 

ふるさとづくりでは、

なんといっても注目は、千曲病院の再編強化。

地域コミュニティの基幹の1つである医療体制は、

佐久穂町が1つの地域として成立するために、

必要不可欠なものだ。

とはいえ、みんなのお金を使い続けることに対しての、

バランス感覚はもたねばならない。

 

私個人の意見だが、

やはり医療・教育とそれに伴う交通インフラ整備は、

地域を地域たらしめるに必要だと思うし、

逆に人が定住するためには、

欠かすことができない要素であるとも思う。

人口の減少を食い止めるために、

さまざま方策を行っているが、

欠かすことができない要素を欠いて、

それらが成就することはないのではないかとも思う。

あくまでも、これは個人的意見。

 

これ以外にも、

新庁舎建設にともなう旧庁舎の解体、

そしてそれに付随する駐車場整備。

旧八十二銀行のあとに佐久穂交番をもってくること。

当然ながら、引き続きの、

新型コロナウイルスへの、

ワクチン接種などの保健的対応や

飲食店支援などの経済的対応はいわずもがな。

そして、いまだ傷跡大きい東日本台風の災害復旧・・・。

やるべきことは多い・・・多すぎる。

 

最近思う。

こんな時期だからこそ、

対応するだけでいっぱいいっぱいな市町村長という職。

自分が理想とする市町村づくりを

展開する時間も金もままならない、

ただただ不測の事態に対応する連続である今、

その職に当たりたいと思う人はどれほどいるだろうか・・・。

純粋な使命感だけでできる労働量ではないと思う。

ただそれだけの理由で十分。

佐久穂町町長には敬意と感謝の念を表したい。

 

しかも、今回も

町長と副町長の給与減額の条例案が、

佐久穂町議会に提出された。

本来の町長の給与は月額750,000円。

それを10%カットして月額675,000円とするもの。

副町長は5%のカットということだった。

 

もちろん提出者は町長本人なわけで、

気持ちは気持ちとして受け止めたいが、

正直なところ、そんなことをしていたら、

町長をする人が・・・

もちろんできる人という十分条件がついた上で、

誰もいなくなってしまうのではないか?

と、議員のなり手不足以上に危機感を感じてしまう。

 

それこそ昔のことならいざしらず、

今のこの時代の中で、首長は、

最終決断を下すという責務をもち、

しかもそれを1度や2度ならず、

実行しなければならない立場へと変化してきている。

職業としてみるならば、

そこに自己満足以外のメリットはほぼない。

あまりにも責任と欲求のバランスが悪すぎる・・・

 

しかもなんだか、首長というものは学校の先生と同様、

文句を言われるのが仕事でしょ?キャラに

立場上認定されてきてしまっているように思う。

これは由々しき事態だ。

何度も言うが、

自分のできないことをできる人に敬意を払う・・・

ということを軽視するようなことだけは避けたい。

 

地方自治体の崩壊は、

議員のなり手不足によって起こるのではなく、

首長のなり手不足によって起こるのではないか?

そして、その前段階で、

それこそ首長にふさわしくない人物に、

住民がその権限を持たせてしまい、

住民が大きなしっぺ返しをくらうという状況を、

直接体感することになるのではないか?

そんな恐怖にこの記事を書き始めて、襲われている・・・。

 

6月定例会一般質問1日目まであと5日

 

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