3月定例会の最終日である3月18日は、
追加議案をふくめすべての議案が採決されたが、
その中で、発議第1号である
佐久穂町議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について
だけは、賛成少数で否決ということになった。
発議というのは、
佐久穂町議会議員が条例案などの議案を議会に提出すること。
これには法律上のルールがあって、
その議会の議員の12分の1の賛同がなくてはならない。
つまり、佐久穂町議会の場合、
定数が14名だから、最低でも発議する人を含めて、
2人以上の賛同を得てなければ発議できないということになる。
さて、提出された発議案であるが、
以前にもブログで何度か記事にしているが、
ざっくりというと
現状ある総務文教常任委員会と経済福祉常任委員会に加え、
議員全員からなる予算決算常任委員会
を設置するというもの。
この常任委員会が設置されれば、
議員全員がすべての予算の審議に関われるというメリットがある。
議会改革特別委員会などでも、
そういった議員からの思いもあったのは事実で、
そんな中、両常任委員会の開催時間をずらすことで、
所属していない方の常任委員会の審査を
傍聴できるようにするという試みも行われてきていた。
そんな中で提出されたのが今回の、
予算決算常任委員会の設置に関する条例の一部改正案だ。
本会議では、最終日に討論がなされ、
現議会改革特別委員会委員長から反対討論があり、
議案提出の賛同議員から賛成討論があり、
さらに他の議員からの反対討論があって、
採決の結果、否決ということになった。
私は手を挙げなかった。
まずはそれに対する基本的な考え方を・・・。
私は根本的に佐久穂町議会議員の定数は10人ぐらい。
以前は極端に7人ぐらいでもよいと思っていたが、
さすがにそれはやりすぎか・・・とも思う。
その中で、1委員会制もしくは、
各議員が複数重複して所属する複数委員会制の実施。
それとともに町議会議員報酬の増額。
これらを同時に行うことが理想だと思っている。
そしてその改革優先順位は書いた順。
その優先順があったので今回は賛成しかねたという感じだ。
あくまでも体感や経験則・個人的な感想でしかないが、
佐久穂町議会の委員会審査規模では、
委員会審査を進行をする委員長を除いて、
5人では少なく、12人では多い気がする。
委員長を入れないで9人から6人というのが、
今、体感できている中での適正数だと感じている・・・。
というのも手を挙げなかった理由だ。
とはいっても、
私としては発議されたことに対しても、
その理由や思いに関しても、
まったく否定的な思いは持っていない。
手法の問題なのだろうと考えている。
多様な価値観があって然るべきだし、
多様な価値観を知る機会というのは貴重だとむしろ思っている。
あれが駄目でコレがよい・・・なんてことを言うのは、
まぁ極端な事例の場合と、
教育上、子どもに明確な形で何かを伝える以外を除いて、
現実ではそうそう存在しないのではないか・・・
とも思っている。
だから、自分にできないことを、
できる人・やっている人に対しては、
多少の信条や理念が違っていたとしても、
私は敬意をはらいたい。
まぁ、議会だから
言論で戦っているといえばそうかも知れないが、
相手を侮蔑し、さげすみ、批判し、
自分の正当性を強化するような発言は、
やはり聞いていて切なくなってくる。
その切なさが募るほど、
私はこういった場に向いていないのかなぁ・・・
とも思ったりする。
でも・・・
強くてデキる人では全くない、
ごくごく普通の小中学生の保護者である私が、
そういったゴクゴクありふれた立場のありふれた人が、
佐久穂町議会に1人ぐらいはいないと・・・
という勝手な使命感を改めて抱くにつけ、
あぁ佐久穂町議会議員をやっていてよかったのかも・・・と、
思ったりもするわけだ。
本日、佐久穂町長・議会議員選挙事務事前説明会
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