スポンサーリンク

佐久穂学習倶楽部の原点回帰!

佐久長聖中学校で学年主任を務めていたとき、

学年通信の題名が原点回帰だった。

学習することの原点に回帰したい・・・

思考する際、原点に回帰してほしい・・・

という思いを込めたものだ。

 

私は佐久穂学習倶楽部を運営している。

ざっくりと学習塾だ。

 

佐久穂町の子どもたちは都会に住んでいない。

だから学習補助をするサービスを選べる環境にない。

教育に関しては、人口規模による格差は思った以上に大きい。

これはいわゆる教科学習だけの話ではない。

スポーツにしても特定の技能にしても、

やはり環境の差が大きいのは否めない。

そんな格差を少しでも是正したいと思っている。

 

ところが最近、自分の中で迷走ぎみ。

だから、このブログを利用することで再度確認をした上で、

来年度からの佐久穂学習倶楽部の運営を、

大きく見直すことにしようと思う。

 

迷走している部分を箇条書き。

要望に答えようと講座を含めて手を広げすぎている。

だから講座を増やすことになって、

私の拘束される時間が増えるし、

その代償として受講料も高額になる。

あまり高額にならないような工夫をすると、

さらにたくさんの講座を

運営していかなければならなくなる。

 

私が忙しくなるはまだ私の問題だからいいのだが、

ここ最近特に思うのが、

私の佐久穂学習倶楽部の最終目的の1つである、

自分で学習する力を身につける・・・

という方向性と全く逆の効果が

生まれてきてしまっているということだ。

つまり、要望に答えるあまり子どもたちが、

自学自習の力を身に着けられないばかりか、

学習塾に行ってさえいれば学力が向上する、

という学習塾業界ではアルアルの現象が起こる。

もちろん学習塾業界としてはビジネスライクな面もあるから、

それでも授業料を取れる状態を維持するため、

むしろさらなる授業料を取る講座の案内をするということになる。

 

私もそんな状況に陥りかけていた・・・

いや、陥っていたのかもしれない。

これによって自分の意思で自分から動いて学習するという、

根本的に必要でかつ私が望む、

しかも今後生きていく上で必要であろうことを、

身につけるには程遠い方向へ動いていたのかもしれない。

 

さらに私はその中で焦りを感じていた。

子どもたちの学力が向上している気がしない。

向上しているかどうかより、

自分で学習を積極的に行っている様子が見られない。

いろいろなことを試行錯誤してみようという、

学習に必要なことすらできていない。

 

これは私の息子の様子をみていても、強く思う。

息子は漢字の練習をしているが、

漢字テストでいつも不合格点をとってくる。

なんのことはない。

漢字練習は漢字がかけるかどうかのテストをしてみて、

その書けなかったものを書けるようにする練習であるということを、

息子は理解できていなかった。

学習方法を提案してみても息子はなぜだかそれをしない。

そもそもその方法自体に信用性がないのかもしれない。

もしくは自分自身でテストをするというリアリティがないのかもしれない。

 

そしておそらくは、

何かを覚えるという経験を、

自分で自分なりの方法の獲得した!

ということがないからであろうと推測できる。

だから、当然ながら他者の提案に対しても、

自分の獲得の経験が乏しいために、

それを受け入れることができないのではないか・・・。

 

一方、私といえば手を出せば出すほど余計に焦る。

やってみれば獲得できるのに、

自分で何かをしてみようというところまで

子どもはたどり着けない。

それこそ自分で何かを獲得するという経験が、

学習の動機が希薄である教科学習については、

その経験の土台となるものがあるかないかで、

学習過程における大きな差となって生まれてくる。

 

ダラダラと考えていることを書いてきたが、

もともと金をたくさん稼ぎたくて、

佐久穂学習倶楽部をやっているわけではないから、

なんとか自学自習ができるスタイルを作り上げるところへ、

ゆとりを持ちながら運営を進めていかねばならない。

 

いい機会だと思って、

ざっくりと原点回帰!

講座数を減らすこと。

子どもに授業を頼りにさせすぎないこと。

自分で学習するスタイルを身に着けてもらうこと。

地域に学習の機会を開放すること。

 

本日、2月臨時会開会

コメント

タイトルとURLをコピーしました