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縦だけではない分割の行方?

9月10日に総務文教常任委員会の審査があった。

付託された案件は・・・

つまり、私の所属する委員会に任せられた案件は、

全部で17件。

 

佐久穂町の場合は、

総務文教常任委員会と経済福祉常任委員会との

2つの常任委員会が設置されていて、

各所管に対応した常任委員会が審査をおこなっている。

私のせいじ屋さんとしてのテーマが教育ということもあって、

希望を聞いてもらって、

総務文教常任委員会に任期当初からずっと所属している。

 

さて、今回の審査内容は、

全体的に令和元年の決算認定と令和2年度の補正予算。

その中でも、今回は総務課所管分の話題について。

 

昨年度、各区にある、いわゆる集会所についての、

耐震性能についての調査をおこなった。

残念ながらというか、

築年数からいっても当然の結果というか、

調査対象のすべての建物が、

耐震性能を満たしていないことがわかった。

 

ところが、現実的な問題として、

佐久町と八千穂村で合併した際に、

それぞれの区の集会所は、

それぞれの区の所有に整理をしたらしい。

つまり、集会所の改築などについては、

補助金を当てにはするものの、

各区がその責任を負うことになっているそうだ。

 

とはいえ、佐久穂町にも金がないのと同様、

各区だってそんなお金は持ってはいないだろう。

今後、どのような国の補助金を利用しつつ、

どのタイミングでそれぞれの区が動くか・・・

とてもむずかしいところだ。

 

縦割り行政と揶揄されて、もうかなりの年月が経つ。

だが、その揶揄は、もうすでに、

縦に割っているという問題だけでは、

済まなくなってきている。

 

不正を起こしづらいシステムを構築するなかで、

細かな分化がおこり、

町と区などのようなものでさえ、

また同じ区内の区会・常会・分館・育成会でさえ、

融通が効きづらいという欠点が、

最近、目立ってきてしまっているような気がする。

 

融通を利かせるためとはいえ、

今あるシステムやルールをおろそかにしていいわけはない。

いいわけはないが、

そういった範囲内で融通を効かせるような、

そういった手法についても、

今後、検討し、再構築していかねばならない。

これは、身近であるにも関わらず、

日本の政治の実質運用にも関わる重大な問題で、

実に現実に沿わせるのが難しい問題でもある。

 

時として人は、

それらの枠組みを超えた政治的決断を

英断である!

と、もてはやす傾向があるが、

それは民主主義の欠点のいち面をさらけ出しているのだと、

私などは思ってしまう。

 

でも、そういった英断を望んでいるのは、

なにをかくそう国民・住民自身であって、

それによって、行為をする側もそれを認める側も、

2重の意味で、

不正を起こさないためのシステムが

機能不全に陥ってしまう。

という事例を私は歴史で学んだ。

 

最近のコロナ禍で・・・

いや、もうその前からその傾向が出ていたかもしれないが、

その予兆が顕著になってきている気がする。

・・・のは、私だけだろうか?

 

9月定例会採決閉会まであと4日

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