3月19日の3月定例会最終日は、
各議案の採決とともに、
定例会初日に議員から提出された
2つの条例案の採決も行われた。
これらについては記憶の限り、
当日の時系列で記していこうと思う。
1つは小宮山雅則議員他から提出された、
佐久穂町議会議員定数を
14人から12人に削減する条例について。
本会議における基本的な採決に至るまでの手続きは、
質疑・討論・採決となっている。
中でも討論というのは、
採決前に賛成反対の意思をはっきりさせて、
議員個人の意見を明確に発言するというもの。
その討論が、削減案については、
反対討論・賛成討論・反対討論とあり、
採決の結果、賛成少数で否決ということになった。
もうひとつ、井出正臣議員他から提出された、
佐久穂町議会議員の報酬を災害復旧のため、
来年の3月まで2%削減するというもの。
最初に提出された条例案は、
その中に、
被災された議員については対象外とする条項があった。
実際に被災された議員がいたという現実もあるが、
この条項については、
その議員が自分のことに関わるために採決に参加できないなど、
検討すべき内容も含まれていた。
そのためか、
3月19日採決当日に井出正臣議員より
その条項を取り消す修正が行われた。
その上で、石井正行議員他より修正動議・・・
提出された条例案の一部を修正して条例案とするもの・・・
が、提出された。
具体的には修正された井出正臣議員他の提出した条例案の、
2%を4%ととするもの。
この修正動議に対して、まず質疑が行われた。
4%へ変更した根拠はなにか?
というもので、
これについては過去、東日本大震災のおり、
議員は2%、町職員は4%の減額が行われたことを例示し、
佐久穂町で起こった災害であるから議員といえども4%が妥当である。
との説明がなされた。
こののち、
修正済み原案と修正動議案ともに反対する討論、
修正動議案に賛成する討論が2件おこなわれ、
採決の結果、
賛成多数で可決された。
以上が当日の議員によって発せられた条例案、
つまり発議された議案の採決にいたる簡単な顛末。
これ以外にも、
下河原橋の撤去に関する陳情を受けての意見書、
医師や医療施設を縮小する国の方針に対する反対の意見書、
新型コロナウイルス拡散防止対応に関する意見書が採択された。
選挙で住民から選出された地方議会議員の持つ権限は、
それほど大きなものではないかもしれないが、
条例案を提出したり、
意見書を採択したりはできる。
これらの行動が議員の自己満足だけでなく、
住民の皆さんの興味関心のきっかけとなってくれることを切に願う。
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