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新しい少数と旧来の大多数?

前回の記事に引き続き、

長野県地方自治政策課題研修会。

今回は後半の講演の、

AI・IoTがもたらす未来の社会について。

 

講師は富士通株式会社シニアエバンジェリストの

及川洋光氏。

 

ここで少し用語の説明。

AIは人工知能。

最近はディープラーニングのおかげで人工知能も、

多様な処理能力を有するようになった。

IoTはInternet of Things・・・日本語だとものインターネットとかいう。

全くピンとこない日本語訳。

ようするにものとインターネットを繋いだコンテンツ。

すごく簡単な例でいうと、

スマートフォンで家に帰る時刻にお風呂を沸かすように設定できるなど。

ちなみに私の乗っているリーフもその1つに入るかな?

工場なんかは、けっこう導入がすすんでいるんじゃないかな?

エバンジェリストは日本語で伝道師。

だから及川氏は新しいデジタルの未来を、

富士通の立場から伝える伝道師ということになる。

 

で、及川氏いわく日本がヤバい!とのこと。

ヤバイというのは産業的に衰退していっているということを指す。

産業的に最先端をいっていなければならない!

という価値についての受け止め方は色々あるが、

及川氏の言う所によると、

日本は100%を当然とするあまり、

新しい技術の導入が遅れる・・・

たとえその技術力があっても・・・。

もう1つは、発想力で他国に負けているので、

そこを大事にしていくべきだ!

ということ。

 

講演ではいろいろなものを見せてもらった。

台湾のダムの監視システム、

仮想的な空間での確認作業や遠隔医療、

もちろん音声による認識や、

AIの画像認識・・・。

やっぱり百聞は一見にしかずとはよくいったものだ。

 

思ったことは2つ。

ひとつは私の子どもたちの世代は、

こういった技術に支えられた世界で、

仕事につき、子どもを育て、人生を充実させる・・・

という驚きと興味・関心。

そして改めて思う。

その世界を当たり前と思えない世代に、

当たり前を押し付けられているかもしれない子どもは、

本当に将来に向けて幸せなのか?

という忸怩たる思いと不安。

 

もうひとつは、

こういった技術は進歩し普及することを、

みこしておかなければならないのは当然なのだが、

いわゆる今の社会においては、

そういった技術を開発する人はもちろんのこと、

現状、使用している人も、

ごくごく少数・・・つまりマイノリティであって、

使用できない人、使用する気がない人のほうが、

マジョリティであるという事実。

そしてせいじ屋さんとしては、

そのマジョリティに向けた何かを望まれているという現実。

このジレンマは実に悩ましい。

どっちかに偏ってしまえば、

行動原理がはっきりするわけだが、

私はどうしても子どもたちの将来に焦点を当ててしまうので、

更に悩ましいことになるわけだ。

 

とはいえ、どちらも悩ましいことではあるが、

それは避けて通れないことだと・・・

むしろ直視する機会が得られたということで、

いい講演を聞けたと思う。

ぜひ、子どもたちにも、

こういった体験を通したお話をしてもらえたらなぁ

って思う。

 

人権フェスティバルin佐久穂まであと10日

 

 

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