前回の記事の続き。
佐久地域の高校の将来像を考える地域の協議会
その会議での私の発言したことを中心に。
今回の協議会は第1回だったので、
説明という場面が多かった。
長野県教育委員会から高校改革の概要、
高校の校長会長から佐久地域高等学校の現状、
再び長野県教育委員会から、
高校改革の実施方針。
それぞれに質疑がなされた。
いや・・・発言しすぎになっちゃう・・・
とか思いながらも、
最低限の質問と提言はしたつもりだが・・・。
はたしてちゃんと役目が果たせたであろうか？
発言のタイミングはそれぞれの質疑でしたわけだが、
内容的にまとめると私が言ったことは3つ。
1つ目は、
基礎的学力がないと
アクティブ・ラーニングなどの学び方で、
我が子が取り残されるのではないか
という保護者の本質的な不安。
建前ではそういった学習によって
基礎学力も身についていくという主張。
確かにそういったことはある。
が、多くの場合、私の経験では、
学び合いの効果は主導権を握った側に多く偏る。
理由は簡単だ。
すでに能動的な行動に出ているから。
だから、中には取り残される人も出てくるし、
朴念仁を決め込んで面従腹背の人も出てくるだろう。
まぁ、それは社会の縮図でもある。
そもそも、高校入学後でも
基礎学力が伸びる学習方式だというのであるならば、
高校入試制度そのものによる選別が不要ではないか。
子ども自身が高校を選択する権利はあったとしても、
高校側が子どもたちを選択する権利は、
いったいどこに根拠があるのだろう？
理念や理想は大切だと思うが、
理念や理想に現実世界は苦しめられているわけではない。
現実世界にある理不尽さに苦しめられているのだ。
まぁ、そういったい意味では、
現実世界には理不尽さが蔓延しているものだ！
ということを理解するための、
イニシエーションとして、
高校入試はとても大きな意味を持っていると私は思うので、
私はシンプルな高校入試の制度が行われるには賛成なわけだが・・・。
ほら、今回は児童生徒とその保護者の代表だから。
2つ目は、
中学生が高校を選択するにおける、
価値観の種類の少なさという現状。
だって、中学生が高校を選ぶときに何を考えるって、
まず、施設がきれいか？
そして今までやってきた部活がつよか？
あとは、多くの生徒が、
自分の現状の学力とのすり合わせで高校を決めている。
これって、子どもたちはそれこそ主体的に、
高校を選択しているのか？
というそれこそ理想とかけ離れた現実がある。
建物は長野県にきばってもらって改修するしかない。
お願いします。
部活に関して言うと、
構成員が多いほうが一般的に強豪となりうるし、
もっというと、人がいなければ部活じたい存続できない。
だから、都市部、
つまりこの地域だと佐久市内の高校が、
その優位性を確保するのは当然のことになる。
ということはこの時点で、
中山間地区にある高等学校は募集に対して不利な状態になる。
最終的には、
高校入試のためにすり合わせて得た出願先に進学。
ということになる。
これらの様子を見るに、
中学生が高校を見るときの価値観の種類が少ないことが、
まず大問題だと私は思うわけだ。
建物、部活、学力の3つのものさししか、
中学生は持ち合わせていない。
まずは、ここに風穴を開ける必要があるし、
そのぐらいならきっと現実的にできることがたくさんある。
高校でそれそれ価値を喧伝できるものがあるはず。
多様な価値観で中学校が高校の情報を伝えること、
まずは、そこからやっていきませんか？
という提言。
3つ目は、
正直言って私はこの協議会に参加しながら、
高校の学習の現場というものを見たことがない。
見たこともない人が、
高校の将来像など考えるなど、おこがましい！
ということを主張。
協議会の名前ですべての高校を視察させてほしいと提言。
だってそうでしょう？
現場でどんだけがんばっているのか？
現在の高校生がどういうふうに思っているのか？
そういったことに触れないで・・・
まさに少ない価値観のままで将来なんか語れないよね。
って思って提言した。
正直、別の人には、
めんどくせ～なぁ～って思われたかもしれない。
結局、提案はしたものの、
座長である佐久市長が他のメンバーに意見を求めることなく、
事務局預かりになったから、
その後どうなるかはわからない。
衝撃的事実をここでいうと、
なんとこの協議会、
11月22日に第1回をおこない、
第2回が12月2日、そして最終回の予定が12月25日。
これで提言を提出するということだそうだ。
さすが師走！
12月定例会開会まであと10日
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