11月8日木曜日の午後に、
議会交流会ということで群馬県南牧村に行った。
毎年行っている議会交流会。
去年は南牧村の村議会議員を佐久穂町に招いて。
今年は私達が南牧村に出向いた。
南牧村。
長野県南佐久郡はみなみまき村。
群馬県の場合は甘楽郡なんもく村。
研修先は有恒鉱業株式会社。
南牧村の古くからの中心的産業。
かつては近くの山で石灰石を掘り出して、
それを粉砕して販売したり、
焼いて生石灰を作ったり、
さらにそれを加工して消石灰へ。
現在では山での採掘は終了。
秩父の方で採掘された石灰石を運んできて、
粉砕して販売しているそうだ。
実は特に興味深いのは、
南牧村の工場の話ではなく、
運んでこられる石灰石のこと。
南牧村までトラックで運ばれてくる石灰石は、
まず、群馬県神流町の叶山鉱山で掘られて、
埼玉県秩父市にある秩父太平洋セメントまで移動。
そこからトラックで運ばれてくる。
群馬県でほって、埼玉県に運んで、
また、群馬県に持ってくるわけで・・・。
ちょっと遠回り。
実はこれにはわけがある。
まず叶山鉱山で掘られた石灰石は・・・
その場で地下に落ちる。
地下におちる?
なんだそれ?
と思うかもしれないが、
実は叶山鉱山から秩父まで、
全長約23kmの地下ベルトコンベアが!
つまり、地下に落ちた石灰石は、
そのまま地下トンネル内のベルトコンベアで
自動的に?秩父まで運ばれてくるのだ。
世の中には知らないことがたくさんある。
他にも、粉砕した石灰石についての利用法も聞いた。
その利用法の1つが、中和剤としての利用法。
群馬県にある有名な温泉地、草津温泉。
その草津温泉から流れる吾妻川は、
さすが温泉の影響で酸性が以上に強くて、
生き物が生息できない・・・とか、
農業ができない・・・とか、
建物の腐食がはげしい・・・とかの問題があった。
今ではこれを石灰石を利用して、
中和し・・・
中学校3年生で学習する中和反応・・・
普通の水の川に戻している。
なんと、その中和剤として1日に使用される石灰石、
約55トン。
私が550人分・・・。
これが常時行われていて、
しかも国の事業なのかな?ずっとやっているわけだから、
そりゃ石灰石が売れるわけで・・・。
そうすると優良企業になるわけで。
今回の研修はとてもためになった。
自分の知らない分野を知ることができたのはもちろん、
それを今ある知識に結びつけることができる。
いきなり世俗的な話をすれば、
私の教科指導、
社会科の地理と理科の化学のネタが増えた!
やっぱり生の知識を体験として増やすというのは、
すばらしいことだね。
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