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いつ日本にきたの?

塾講師時代に、

「北海道と日本ってどっちが大きい?」

という質問を小学生から受けた・・・

という話を聞いたことがあるのを思い出す。

 

確かにテレビのCMで、

ほっかいどうはでっかいどう

なんてことを言っていた時期もあったし、

日本地図や世界地図を眺めたことがない

小学校の低学年にとって見れば、

それはもう未知との遭遇!

分かる範囲といえば、

自分の家と小学校までのエリア。

ちょっと遠いところでもジジババの家。

よく行く人でディズニーランドみたいな遊ぶ場。

そりゃ、

地理的な大小はよくわからないのが生活感というものだ。

 

なんでこんな話を思い出したかというと、

それが実体験であったからだ。

 

一昨日、年長の三男と一緒に寝ようとしていた。

実は今週末に妻の都合で

家族全員で松本市へ行く。

さらに三男は日曜日・月曜日に、

ジジババの旅行にお供をして東京・千葉に行く。

その予定の確認をしていた。

 

三男にとってみると、

東京・千葉はイメージが湧いたのだろうが、

どうしても松本がイメージがわかなかったらしい。

三男に

「松本ってどこ?」

と質問された。

私は答える。

「昔、パパが仕事をしていた所。

ママもそこで仕事していたし、

長男が1歳ぐらいまで過ごしたところだよ。」

 

三男はじっと黙っていたが、

おもむろに言った。

「ねぇ、パパ?なんで日本にきたの?」

???

えぇ~と・・・もう一度質問、お願いします。

「だから、なんで日本にきたの?」

???

え?

え!

 

寝床の三男に、私はいう。

「ちょっと待っててね、ママに聞いてくるから・・・」

「は~い!」

私は寝床からでて、下の階に降りる。

そこにいるママと次男に問いかける。

「・・・俺ってなんで日本にきたんだろう?」

ママと次男はキョトン・・・

次男は答える。

「そこに生まれてしまったんだから仕方がないじゃん。」

・・・

そう・・・そうね、生まれてしまったからね。

そう、しかたがないよね。

いや!そうじゃね~だろ!

というわけで、

ことの成り行きをひと通り説明。

どうやって答えを返したら三男が納得をするかを相談。

 

しばらくして再び寝床にもどると、

三男は目を輝かせて待っている。

いや・・・なぜ興味津々なんだ・・・。

私はいう。

「パパの実家ってどこだっけ?」

三男は答える。

「名古屋!」

「そう、名古屋。

実は今まで黙ってたけど、

名古屋って日本なんだょ。」

・・・

「うそぉ!」

三男はここ1週間の中で一番の驚きの表情を見せる。

まるで晴天の霹靂、天変地異!

 

「えっ!そうなの?」

・・・

・・・

「もしかして松本も日本?」

「そう、日本」

・・・

・・・

三男は急に抱きついてくる。

あぁ、きっと彼の頭の中で氷解したな・・・。

 

翌朝、一階のリビングにはってある、

世界地図と日本地図のポスターを眺めながら説明。

物心ついたころからはってある世界地図と日本地図。

存在も意味もわかっていたとは思うが、

その関連性と自分の住んでいる現実との関連性を

実感をともなって知る機会になった模様。

 

しかしまぁ、面と向かって、

なぜ日本にきたのか

と、改めて聞かれるとは、

生まれてから今まで全く想像できなかったなぁ。

 

本日、南佐久環境衛生組合定例会

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