Jアラートが早朝になった。
北朝鮮がミサイルを発射したからということらしい。
社会的な思索・・・。
日本はとても安全な国だ。
でも、それは身の回りに限ってのことで、
その世界観を広げると、その限りではないという現実。
以前にもこのブログを読んで、
北朝鮮の問題についてメールを頂いたことがあり、
それに返答したのだが、
北朝鮮をどうする、こうする・・・という手法については、
私はそこまで知恵と力がおよばない。
ただ、それこそ社会的問題ということで、
政治に関わるものとして主張し続けなければならないのは、
日本人の集団意識の強さと恐ろしさだ。
日本人は私の見る所、集団意識に飲み込まれやすい傾向にある。
誰かが引いた国境という名の線の内側にいるだけの北朝鮮の国民を、
その内側にいるからというだけの理由で十把一からげにして、
「世界の悪は滅びるべきだ!」
という理論的でもない理論のもと、
日本の国論が傾いていくのだけは避けねばならぬ。
私が、教育者になったのも、政治に関わったのも、
その主な理由の1つがそこにある。
10人中9人が黒と主張したときにでも、
最後の1人が、自分で分析し考えた結果、自分の責任において、
黒なり白なりの主張をするような国民ひとりひとりであって欲しいという
ささやかな願い。
これは自己研鑽も含めた上での願い。
おそらく生物的、もしくは心理学的思索・・・。
警告音というのは、実によくできている。
人が緊張し、不快を感じる音。
おそらくそれは、昔々のそのまた昔のご先祖さまから、
遺伝子レベルで伝えられた情報なのだろうと思う。
それを利用した警告。
今日、その効果が絶大であったのは実感できた。
ただ、ちょっとした心配が私にはある。
あの音・・・仮に1日に1回、鳴るような事態になったとする。
そもそも、それだけでもうすでに危機的状況なわけだが、
ちょとそれはおいておいて、
あの音を1日1回聞いたら、おそらく人は、
正常な判断ができなくなってしまうだろうということ。
あの音を鳴らしているのは日本政府なのに、
北朝鮮そのものへの、
北朝鮮の指導者やその周囲の人へではなく、
北朝鮮そのものへの不快感と憎しみは、
そこに思考は存在しないまま増幅しつづけることだろう。
よい代案があるわけではないから、説得力をもたないが、
日本人の集団意識の強さを兼ね合わせて考えると
そこに私は一抹の不安を覚える。
さらに日本の場合、
報道への信頼度があまりに高すぎる傾向もある気がするので、
それを助長し加速させるには十分な素地があるように思う。
ちなみに、世界の報道ランキング・・・あるサイトによると
日本は180カ国中72位。
中国へ返還された香港とほぼ同じぐらい。
イギリスやアメリカは40位前後。
現実的な思索・・・。
Jアラートがなったときに、子どもに言われた。
どこに逃げればいいの?
・・・
逃げるところなんてない。
頑丈な建物・・・思いつく所では学校かな?
さすがに数分ではいけない。
家の中で家族が集ってじっと息を潜めているのが現実。
戦時中の話は別の機会に譲るとして、
だから防空壕のような避難所が必要だとか、そういうことを言いたいわけではない。
我々がこの国の行く末を託した人に対して、
我々は命を預けているのだという自覚。
それを、今一度思い返す時期に、今きているのかもしれない。
9月定例会まであと9日
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