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投票日前日のこどもの守護者たろうとする思い

いよいよ明日は、

佐久穂町議会議員一般選挙の投票日となります。

明日は天気が悪いかもしれないとのことですので、

もし、投票に行けない人は期日前投票にぜひ行ってください。

期日前投票は、8:30から20:00まで、

佐久穂町庁舎の北庁舎2階で行われているので、

少し足を伸ばして大事な参政権を行使してきてください。

 

さて、

4月13日の投票日の選挙運動は公職選挙法で禁止されていて、

電話をかけたり、メールをしたりはできないことになっています。

だから、こうして立候補者として記事を上げるのは今日までとなっています。

公職選挙法がいろいろと改正される中で、

選挙運動中にしてはならないことがたくさんあります。

まぁ、従来ながらの選挙の方法で、

公職選挙法のグレーゾーンを通って票を獲得しようとする人はたくさんいますが・・・。

別にそれを断罪しようというつもりはありません。

ただ、私としてはそんな姿、こどもたちに見せられませんから・・・。

そういったグレーゾーンはコチラからお断りしているところです。

 

今までの話は、候補者としてのこどもに見せるおとなのあり方でした。

また、一方で、正直、重要な役割を持つ参政権、つまり選挙権を、

おとながどのように扱っているかにも苦言があります。

こちらは有権者としてのこどもに見せるおとなのあり方の話です。

 

選挙に行かないというのは、

選挙権の放棄といったレベルのことではなく、

自分の人生や自分を取り巻く社会への対応を、

誰かに全委任するということだと経験的に理解しなければなりません。

あなたの大事な人の命を差し出せと言われたら、

それを甘んじて受けなければならない・・・

基本的に持っている権限を渡すということはそういうことです。

特に民主主義の場合、

その権限は民意によって根拠づけされているからやっかいです。

私は、そう、こどもたちに教えています。

 

一方で、これは否定・非難できることではありませんが、

多くの場合、

選挙というのは自分の利益を最大化する権利行使となります。

集団我田引水といってもいいかもしれません。

ましてや、利益誘導すら考えず、

頼まれたからとか、なんか雰囲気がいいからとか・・・

なかにはそういう心理を利用して無意識のうちに

権利を行使してしまうこともあります。

それも、いかがなものかと思います。

 

事実、当時最も民主的であるワイマール憲法下で、

民衆の指示の下、独裁的な権力を得たナチスのヒトラーや、

マルクス共産主義の、革命による労働者階級の自立という思想下で、

大国を自分の思うように動かしたソビエトのスターリンなど

民衆が生み出した歴史上の悲劇は枚挙に暇がありません。

 

そして、そういった大人の姿や行動は、

今のこどもたちの世代は、大人よりも政治も歴史もよく知っていて、

結局、金がほしいんだろ?威張りたいんだろ?権力がほしいんだろ?と、

冷ややかな目で見られているようです。

最近のアニメやライトノベルも、

そのあたりが深い作品がいくつもありますし、

SNSやYoutubeにたくさん触れている彼らは、

いまの大人より、よっぽど情報通で、

かつ情報の取捨選択の経験値が高いようです。

まぁ、結果、

張り子の虎である大人が見抜かれて、

サイレントで尊敬されなくなってきている感じです。

 

だから、

あぁあのアニメに出てくるモブキャラと同じじゃね?

って思われないように、

私達大人は、こどもたちに胸を張って自慢できる、

そんな権利行使を心がける必要があるのです。

 

そもそも民主主義とは不思議な制度で、

見てくれや理想は素晴らしい制度ではありますが、

イギリスの首相であるウィンストン・チャーチルのセリフに、

その本質がある気がします。

‘Many forms of Government have been tried, and will be tried in this world of sin and woe. No one pretends that democracy is perfect or all-wise. Indeed it has been said that democracy is the worst form of Government except for all those other forms that have been tried from time to time.…’

これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、
またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。
民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。
実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことができる。
これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば。

私が思う民主主義の利点は、

その政治的愚行の責任が国民・住民にあること・・・

つまり、

自分たち国民住民の責任において政治がなされるという理想です。

 

そして、最大の欠点は、

その政治的愚行の責任が国民・住民にあること・・・

つまり、

為政者の行為は選挙ですでに承認されているという点です。

 

実際、過去の絶対王政や専制君主制の政治と、

民主主義国家のやっていることに何ら変わりはないのです。

民主主義は唯一その責任を民衆のせいにできる・・・

という政治システムだということなのです。

 

となると、絶対王政や専制君主制は、

よい政治のために、為政者に能力と倫理観が要求され、

一方で民主主義は、

国民住民全員にその能力と倫理観が要求される

そんな空想的な制度であるともいえます。

私達は、民主主義国家に所属するわけですから、

当然、その能力と倫理観を、制度に要求されていると考えるべきです。

 

しかし、その民主主義の根幹を支える選挙というものが、

選ぶ能力がなく、社会に対する公明正大な倫理観がない民衆によってなされると、

もはやそれは為政者にとって、

専制君主制よりも都合の良い政治制度へと成り下がってしまいます。

 

そういった民主主義の危うさを、私達有権者は認識し、理解し、

そのうえで選挙権という権利を取り扱っているのでしょうか?

そしてその危うさをこどもたちに伝えているでしょうか?

結果、そのことを知らない我が子達が、

そのまま有権者にしてしまって、

彼らののぞむ幸せを勝ち得ることができるのでしょうか?

今の時代のおとなの責任というのは非常に重いもののはずです。

 

議員の在職期間中に、

小海町との合同研修会を始めて行いました。

その際に、選挙が近いから公職選挙法の勉強会をしようという事になりました。

佐久穂町選挙管理委員会には残念ながら、

それを指導するだけの技術力がありませんでした。

長野県選挙管理委員会に相談したら、

選挙に行く啓発活動は予算立てされているが、

議員に対しての勉強会を実施したことがないので・・・と断られました。

長野県町村議会議長会に問い合わせてみたら、

今までに事例がないわけではないが、

大学教授やコンサルタントを紹介できるぐらいだと言われ、

お金がかかってしまうので諦めました。

長野県警佐久警察署にお願いに行ったら、

丁寧にお話を聞いてもらえましたが、

検挙する側だからという理由で説明や講演はお断りされました。

結局、社会というのは窮屈なところです。

挑戦に関して、決して寛容なところではないのです。

こどもに挑戦が大事だとはよく言ったものだと思います。

 

中には、佐久穂町議会議員の中から、

それだけ断られるんだから、難しい内容なんだよ・・・

と、言われ、危ないことには触れないほうがよいとばかり、

ドヤ顔で説教されました。

ここにもいました。

挑戦を大事なことだとこどもに教えながら、

挑戦しないほうが得だと大人のしたり顔をする人。

 

まぁ、基本的に地方議会議員なんてものは、

挑戦よりも保身。

自分が働いていないことを隠すための判断だったり、

別の人がめだつような行為に対する自己保身の反対にたいしては、

それこそとってもよく動きますし、口がまわります。

ほんとに自分で動こうとしない人ほど、

なにかに挑戦しようとしない人ほど、

理屈をこねて自己正当化をしようとします。

嫌いです。

挑戦しますと宣言しながら、

保身を得られるとあっというまにやらなくなる人は

もっと嫌いです。

 

そうそう、小海町議会合同研修会の話でした。

だから、結局、誰も助けてくれないので、

その合同研修会の講師を私が務めることにしました。

私が、いろいろと学習をし、資料を整えて、

参加者が退屈しないようにクイズや動画を交えたり、

研修会に使用する動画についても著作権者に了解をとったり・・・

全部、自分一人でやりました。

 

結果、研修会は無事終了したわけですが、

そのあと、2・3人の議会議員を除いて、

私に対し、お礼や苦労をねぎらう言葉はありませんでした。

あんなの意味ないと思っていたのかもしれませんし、

もともと議員というのは、

やってもらって当たり前な人の集団なのかもしれません。

まぁ、私はそれが嫌で自分自身で動くようにしているのですが・・・。

 

そういった人たちが、

今の地方議会議員としていまだに存在しています。

それが、住民が選んだ、自分の権利を委託した人なのだから、

余計にたちがわるい。

本当にそれで子どもたちの生きる未来はつくれますか?

 

今回の佐久穂町議会議員一般選挙では、

私が嫌われようとも、生意気だといわれようとも、

1つの社会実験として、自分の身を犠牲にして、

じっくりと観察していきたいと思っています。

明日、佐久穂町議会議員一般選挙投票日

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