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数は力である!?

佐久長聖中学校の教員をしていたころ、

生徒に教えたかったことの1つが、

数は力である

ということだった。

まぁ、こう言うと揚げ足取りが大好きな人達は

「けしからん」とか「不適切だ」とか言う。

言いたい奴には言わせておけ!とも思うが、

揚げ足取りの大好きな人のは、

理解しようという気がない上に、

現実が自分のイメージ通りだと盲信する傾向がある

と、生徒には教えてきた。

 

さて、数は力について・・・。

 

実は私が最初に担任したクラスは、スキルアップというコースで、

比較的体力自慢のそろった23人クラスだった。

それが、入学してすぐ、クラス対抗の綱引きをやることになった。

他のクラスは通常のクラスなので30人ぐらいで構成されている。

彼らは、それでも勝てる!と思ったのか、23人で挑むことになった。

むしろ彼らは勝つ気満々だった。

教員としてはこれは願ってもない機会!

 

当然、結果は惨敗・・・。

1勝すらできなかったと記憶している。

正直、結果なんか覚えていない。

彼らが涙を流して悔しがる姿だけを覚えている。

 

数が多いというのはそれだけで力になる。

それが現実・・・。

この後も、やはり合唱コンクールでその現実を彼らは痛感することになる。

そして彼らに、私はこう伝えた。

数は力であることは事実・・・

だが裏を返せば数が同じならば、個々の能力が集合したその集合能力が勝敗を分ける。

だから、集団として誰一人として排除せず、無駄にもせず、

個々の能力をそれぞれが磨き上げることが集団を強くする。

と。

 

高知県大川村が村議会を維持できずに、地方自治法にある町村総会を模索しているという。

しかしながら、現実的にはその総会へ村民が参加することは困難だという。

そりゃそうだ。

近隣市町村との合併か?

その前にできることは何かないか・・・。

きっとそこに住む若い人たちは抗ってい続けているに違いない。

でも、その抗いが、諦めの悪さが、

きっと何か新しいものをつかむための必須条件なのではないか。

 

数は力である

それが現実であったとしても、

数が力である

というわけではない。

数は力であるという認識から一歩先にすすむ何かが、

きっとあるのではないかと模索し続ける人であり続けたいと思う。

 

6月定例会閉会まであと12日

 

 

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