ふと、前日の記事を見て思った。
おざなりならまだしもなおざりはダメ!
これって、いい言葉だと自分では思って使っているが、
よく考えたら単語の意味がわからないと、
文の意味もわからないということに気がついた。
おざなり。
これは、もともと御座の形なりで、
宴会の席などのお座敷で、表面上を取り繕うことから生まれた言葉のようだ。
ちょっとわかりにくいので、私の個人的な言葉のイメージを・・・。
おざなりとは、つまり座ったままということ。
まぁ、あれだ。
こたつから出ないで手の届く範囲に色々ものを置いて、
なるべく動かないように生活する冬の一人暮らしみたいなイメージ。
語句の意味としては、
対応はするものの、手を抜いた些末な対応をするということ。
一方、なおざり。
これについては、直去りとか直せざりとが語源らしい。
ずばり、何にもしないことを意味する。
だから、人としての基準が低いと言われればそのとおりだが、
何もしないということはなし!
せめて手抜きでもいいから何か対応しよう!
という意味で、
なおざりならまだしもおざなりはダメ!
というフレーズを使う。
明日、漢字の小テストだ!というときに、
ちゃんと小テストに向けた漢字の学習を最良の方法でするのがベスト。
そんなことはわかっている。
でも、気乗りもしないし、やりたくないし・・・というのがリアル。
こういうときに、何もしないというのは何も生まない。
おざなりであっても、何かをするということが実は大事なのだ。
例えば、出題範囲を確認する。
テキストを広げる。
1回だけ書いてみる。
その中でどれが出題されるかを予想する・・・。
やる気が出ないという言葉をよく聞く。
それ自体に問題はじつはない。
問題なのは、まずやる気というものがあって、
それが満たされていくと行動を起こすという間違った認識だ。
そもそも現代の脳科学ではやる気は、
実際にやることで出てくるものであると考えられている。
つまり、何かを少しでもやり始めることが第1歩目ということだ。
そう考えたとき、
実はすごく似ていて混同しがちな語句であるが、
なおざりとおざなりの間には天と地ほどの差があると思える。
まずはどんな些細なことでもよい。
やってみることが最重要なのだ。
おざなりはやるだけでマシ!
三日坊主も3回続ければ9回実施!
と考えると、
マイナスのイメージをもつ言葉にこそ、
大きな力が宿っているのではないかとつくづく思う。
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