市町村議会議員になると
多くの場合、自動的に一部事務組合の議員になる。
この一部事務組合というのは、地方自治法の284条から規定されている組織。
すごくわかりやすくいうと、
複数の市町村がつくる、特定の目的のための疑似地方公共団体。
例えば私の所属するのは、
南佐久環境衛生組合。
通称、南環。
ここに至るまでに紆余曲折があったけど、現在では、
南相木村、北相木村、川上村、南牧村、
小海町、佐久穂町、佐久市が参加し、
南相木村、北相木村、川上村、南牧村、小海町のし尿処理事業や
小海町、佐久穂町、佐久市の公共下水道事業などをやっている。
え~と、佐久穂小学校の4年生が見学に行くところといった方がわかりやすい?
南佐久環境衛生組合には
組合議会・組合の理事者会・組合の事務局という組織があって、
組合議会は、南相木村・北相木村・南牧村・川上村の村議会議員各2名、
小海町議会議員3名・佐久穂町町議会議員4名・佐久市議会議員1名の
計16名で構成される。
私は、そのうちの1人ということになる。
ちなみに理事者会は各市町村の首長がなる。
今回は南佐久環境衛生組合の懇談会。
6月28日に行われる臨時議会のための事前の打ち合わせ会。
初めて南佐久環境衛生組合の議員になった人は、
その前に、組合の説明と施設見学があって久々に施設見学をした。
いやぁ、やっぱり大人になってみると面白いね。
何よりも疑問が浮かぶし、その疑問を質問するのが楽しい。
これって、学問の面白さの基本だと思うんだよね。
でもさ、疑問っていうのはやっぱり、知識と経験がないと出てこないものだなぁと、
改めて実感した。
例えば汚れた水はバクテリアさんたちが分解する。
エピスティリスさんやボルティケラさん、ロタリアさんなんかがいるらしい。
・・・小学生の見学は顕微鏡映像をモニタで見れるらしい・・・
私たちは見られなかったけど・・・残念。
ちなみに彼らは汚水をエサにして増える。
それがとりもなおさず、汚水を分解して浄化していくことになるのだけど、
彼らの調子がよければ、浄化が進むと同時に、彼らが増殖する。
それって、増えすぎちゃったらだめなんじゃないの?と思って質問した。
やはり、増殖しすぎるとそれはそれで問題らしく、
増えすぎた分は水分を抜かれて、肥料なんかとして再利用されるんだって。
ちなみに、このバクテリアさんたち、
主要メンバーはもちろんどこの浄化センターにもいるんだけど、
各浄化センターごとにバクテリアの種類に違いがあるそうで、
利き酒ならぬ、利き浄化センター・・・
あ、飲まないよ、顕微鏡でバクテリアを観察するってことね、
が、できそうな感じ。
なんでも最近は浄化のレベルがあがって、
最終的に千曲川に流す水があまりにもキレイすぎて・・・
むむむ・・・いいのか?自然界にこんなキレイな水を流して・・・
という所まできてるんだって。
こういった施設見学って、
正直、小学生のころはそれほど感動したおぼえがない。
この歳になって感動することが多い。
できれば、小学生・中学生の施設見学・社会見学も、
それこそ大人がそれなりの人数、一緒についていってあげて、
疑問や感動を共有できたらいいなぁって思った。
6月定例議会まであと5日
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