長野県PTA連合会では、
年に1回、長野県教育委員会と懇談会を行う。
長野県PTA連合会にとっては一大行事である。
毎年、様々に大量な教育課題がある中で、
今年度は何を中心テーマにしようか?
というのが毎年の教育連携委員会のアルアルな光景である。
で、今年もそれをどうしようかと悩んだんだと思う。
役員関係者にアンケートをすることになったようだ。
なったようだというのは、
私のもとにそのアンケートが届いたからだ。
グーグルフォームを使ったアンケートで、
いやぁどんどんICTが導入されていくなぁと実感したところだ。
さて、そのアンケートから、
ちょっと思ったことを今日は書く。
教員の負担を減らしたいというPTAの思い。
教員の現状を知れば知るほど、
その課題に対して、我が子のために手助けをしたい!
という思いが募るのはとても理解できる。
ただ、誤解していることがある。
それは、
保護者が学校に関われば関わるほど教員の雑事が増える・・・
ということだ。
特にそれが深く関われば関わるほど・・・である。
たとえば、登下校時の交通安全の見守りであれば、
それほど教員の仕事が増えない。
しかし、授業中に保護者や地域の人を呼んで、
何か授業をするとか体験学習をするとかいったことは、
教員が自分で授業をするよりも、
イレギュラーであること、関わる人が増えること、
教育現場を知らない人が関わることへのリスク、
問題が生じた時に後処理など・・・
それこそ仕事が2~3倍に膨れる。
実際に関わっている保護者や地域の人たちにすれば、
そんなことは思いもよらない。
むしろ自分の方が時間をさいて、労力をさいているので、
感謝こそされ・・・とついつい思いがちだ。
というわけで、
PTAとして現在の教員に対してできること。
それは、
現在のこども・将来のこどものために、
教員の増員、つまり教職員の給与に当たる予算額を増額する
という、請願書を出すことだ。
これはもう、保護者にとっては死活問題だ。
教員の質の補完はどんな内容より優先されると、
私などは思う。
よい教員とはどのような教員か?
と問われると、
確かな返答ができないことが多い。
こういったときは、逆から攻めるのがよい。
よくない教員とはどのような教員か?
まずは犯罪者気質は絶対にダメだろう。
そのあと・・・
自分の子どもに損失を与えるような教員はダメだ。
・・・そう、これが保護者の本音。
つまり、
自分と自分の子どもに対して便宜を図ってくれる教員
が、よい教員ということになってしまう。
このことを、せめて頭の中だけでも理解しなければ、
保護者が、
よい教員を本当に望んでいるということにならないのでは?
さてさて、どうなることやら・・・。
コメント