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総務文教叙任委員会と補正予算と保育士不足とその対応!後編

12月定例会総務文教常任委員会。

議案第67号令和6年度一般会計補正予算補正第6号

の中のこども課所管の審査の保育士不足について・・・の続き。

 

私の所感を後編では書こう。

 

まず、保育士の給与をあげるという手段が真っ先に思いつくが、

まぁ、真っ先に思いつくだけあって、

それはすでに検証済みだと思わないといけない。

実際、佐久穂町の保育士の給与をあげれば、

財政規模の大きい佐久市や小諸市は対応しないわけがない。

同水準、もしくはそれより少し上の水準に引き上げ、

結果、財政規模が小さい町村が勝負に負けることになる。

 

次に思いつくのは、多少お金がかかっても、

民間派遣会社を利用して保育士を補充させるというもの。

はい、当然それも現実化済み。

民間派遣会社でさえ、

派遣できる保育士自体が不足している状態で、

その方法も今の現状を根本的に打開することは叶わないようだ。

 

それを踏まえたうえで・・・

今回、佐久穂町教育委員会が取ったような、

保育士資格をもたない男性職員の確保は、

それなりの波及効果があると考える。

 

もちろん採用すべき人材については大きな配慮がいるが、

それでも私立幼稚園などではバス送迎の担当職員が、

そういった園での雑務を大きく担っている事例もあるので、

現在、3園に1人なところを各園に1人、配置してもよいと思う。

 

特に、まだ働ける60歳以上のもと教育関係就労者を、

フルタイムではない条件で採用する・・・

ということから考えても人事採用的なハードルは低い。

 

これについてはもっと考え方を拡大し、

事務職員のみならず、

体育や音楽など専門分野が活かせる人材の確保も、

そういった方針に助けになるのではないかと思う。

 

ここからは大胆な考え方になるが・・・

まず、人材確保のためにお金を惜しんではならない。

 

そのうえで、

保育園の運営において余剰保育士を確保するために、

副園長や主任・副主任など役職を増やし、

比較的自由に動けるベテラン保育士を3・4人ほどその役につける。

もちろんその保育士には担当クラスを持たせないようにする。

給料は少し高めだが、臨機応変な対応や多様な業務に対応させる。

若手の指導も兼ねて、すこし暇だなぁぐらいがちょうどいい。

 

上のようなことをすれば、

クラス担当の保育士が足りないという事態になりうる。

そこで、10年先を見据えて、若手の保育士を極力確保する。

余剰が出ても構わない・・ぐらいな気持ちで!

 

若手の保育士を確保することについて言えば、

私の感覚でしかないが、

今の若者は給与額によって人生の決定をしないと思う。

どちらかといえば、

自分らしい生き方や精神的に充実した働き方

を極端に重視する傾向にある。

 

逆を言えばわかりやすいか・・・

先輩が自分のやり方を押し付けてこない職場、

仕事とプライベートを分離できる職場、

本来の業務と思われないことをさせない職場、

努力と根性を吹聴しない職場、

仕事の責務を個人に押し付けない職場、

会社ではなく自分が成長できる職場・・・。

逆に会社のために自分が存在する職場はNO GOODだ。

 

というわけで、

若者たちにこれらを実感させる・・・

もしくはその姿勢を見せることが若者を確保する手法となりうる。

そういう意味では、

極力あいまいな業務内容ではなく、

きちんとした分業分化と業務のルール化を進める必要がある。

 

習うより慣れろという言葉があるが、

今は、習い学んだ上で慣れていく・・・という価値観ではないか?

そもそも6・3・3・4の12年間から16年間も、

学校教育という場でそのスタイルをつらぬかされた者に、

それ以外のスタイルを強要するなど無理難題でしかない。

 

職場をつくる側としては、

それに対応できる職場改善が困難であることは百も承知。

でも結果的には、それが、

一番効率的方法なのではないかと思う。

 

かつての仕事では、

仕事にはのりしろが大事だ・・・と言われていた。

それは今も変わりがない。

だが1枚の紙である1人がのりしろを外に向けて増やしていく

といった考え方は、今の社会情勢では、

真面目なやつほど疲弊してしまって、

結果的に大きな社会損失につながることになろう。

 

ようは、それぞれ1枚の紙は小さくとも、

小さなのりしろをもちながら、

たくさんの紙が1枚の大きなシートを形成すればよいのだ。

それもまた、

たくさんののりしろがある状態なのだから・・・。

 

12月定例会採決閉会まであと6日

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